休日を無駄にしたあの後悔、あなたも覚えがありませんか?
せっかくの休日、今日は何もしないと意気込んだ朝に限って、目が覚めたら午後3時。
頭がボーッとする、背中が痛い、外はもう夜の気配。
そんな休日寝すぎ後悔ループに、私は何度も落ちてきました。
たまにはゆっくり休もうと目覚ましもかけず、厚手のカーテンを閉め切って寝た結果、起きたら16時。
結局その日はコンビニすら行かずに終わりました。
布団の中でこのまままた夜まで寝てしまおうかとすら思ったものの、焦りと後悔の気持ちがじわじわと押し寄せてきて、ただ部屋の中をウロウロして時間を潰すだけ。
外はもう夕方の光すら失って、取り返しのつかない一日になってしまっていたのです。
この日だけではありません。
寝すぎてしまった休日のたびに、やろうと思っていたことリストが未消化のまま残り、夜になると自己嫌悪と焦燥感だけが膨らんでいく。
たかが寝すぎと思うかもしれませんが、その裏にある代償と、私がどんな教訓を得たのかをお伝えします。
あなたの休日が気づいたら終わっていた日にならないために。
頭がズーン!寝すぎで崩れた自律神経のリアル
起きた瞬間から不調は本当にある
私が最初に寝すぎのツケを感じたのは、2023年9月10日の日曜でした。
前日の仕事疲れで泥のように眠り、目覚めたのは16時20分。
起きた直後、まるで地面が傾いているかのような感覚に襲われ、立ち上がるのもやっとでした。
軽い吐き気もあり、顔を洗おうと洗面所に立ったものの、鏡に映った自分の顔はむくんでぼんやりしていて、目の焦点すら合わないような状態。
ぼうっとしたまま歯を磨いていても、思考がまとまらず、次に何をすればいいのかさえ曖昧になる始末でした。
午前中に起きていれば感じられたであろう太陽の光もすでになく、部屋の空気は重く澱んでいました。
その日一日は、まるで眠気とだるさの鎖に縛られているかのようでした。
ぼーっとテレビを眺めては、気づいたらスマホをいじり、そのまま再び横になる。何も始まらず、何も終わらず、ただ時間だけが無為に過ぎていくそんな感覚でした。
寝れば回復するなんてウソでした。
むしろ寝すぎは、私の身体と心からエネルギーを奪っていたのです。
自律神経が乱れる原因とは?
睡眠には適切なリズムがあります。
私たちの体は日中の活動時に活発になる交感神経と、リラックスや休息時に優位になる副交感神経という2つの自律神経によってバランスを取っています。
とくに夜間の睡眠では、この交感神経から副交感神経への切り替えがスムーズに進むことが理想とされます。
しかし、昼近くまで寝てしまうと、脳や体内のリズムが大きく乱れ、この神経の切り替えがうまく機能しなくなります。
その結果、朝にスッキリ目覚められない、夜に眠れない、日中にだるさを感じるといった悪循環に陥りやすくなるのです。
ある医学書『スタンフォード式 最高の睡眠』でも、自律神経と睡眠リズムの深い関係については繰り返し言及されており、規則正しいリズムがパフォーマンスや免疫機能、メンタルヘルスにまで影響することが示されています。
あなたの疲れは本当に寝ればとれる疲れですか?
疲れてるからと布団に長時間こもるのは、実は体を甘やかしているだけかもしれません。
私自身、よく寝たのに疲れが抜けないと感じていた頃がありましたが、その原因は睡眠の長さではなく質の低下にあったのだと後から気づきました。
体が本当に求めているのは、一定のリズムの中でとる質の高い睡眠。
時間だけに頼った休息では、むしろ自律神経が混乱し、余計に疲れやすい体をつくってしまう可能性があります。
寝ても寝ても疲れが取れない,その原因は、自律神経の乱れかもしれません。
寝だめ幻想が破れた日!リズム崩壊と集中力の低下
平日への地獄の引き継ぎ
2024年6月15日、土曜日。
午前2時に寝て、起きたのは昼の12時。
たっぷり寝たし元気と思ったのも束の間、日曜夜になっても全く眠くならず、昼まで寝たことによって生活リズムが大きくずれ、体は夜型モードになってしまったのです。
テレビやスマホをぼんやり眺めながら夜更かししてしまい、気づけば月曜の朝。
眠気とだるさを抱えたままスーツに袖を通し、電車に揺られて出社したが、午前の会議では話の内容がほとんど頭に入らず、メモもほぼ白紙。
自分、何しに来たんだっけ?と情けなくなるほどの集中力の欠如。
これが寝だめの代償でした。
寝だめは科学的に成立しない
国立精神・神経医療研究センターによると、睡眠負債は一度の長時間睡眠では回復しきれないとのこと。
慢性的な睡眠不足が蓄積されると、脳のパフォーマンスや免疫機能、ストレス耐性などあらゆる面で悪影響が現れます。
さらに、週末に長時間寝ると体内時計が後ろ倒しになり、月曜以降の起床がつらくなるソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)と呼ばれる状態に陥るリスクもあります。
つまり、寝だめではなく生活全体のリズムが重要だということが、科学的にも明らかになっているのです。
休日こそ起きる時間を意識すべき
予定がないから寝るのではなく、予定がないからこそ整えると考えることが重要なのです。
たとえば、休日の朝に軽い散歩やストレッチをすることで、体は光や運動によって自然と覚醒します。
朝食をとることで胃腸も目覚め、心身ともに日中モードに切り替わりやすくなるのです。
平日と+1〜2時間以内の起床リズムを守るだけで、日曜夜の寝つきが見違えるように良くなり、翌週の仕事にも前向きな気持ちで臨めるようになります。
つまり、休日の朝の過ごし方が、1週間の質を左右すると言っても過言ではありません。
気づけば何もしてない!寝すぎが生む罪悪感と自己嫌悪
私が逃したやりたかったことリスト
・読みかけの本の続きを静かな朝にコーヒー片手に読むこと
・公園のベンチでのんびり空を眺めながら心を整えること
・掃除と洗濯を終えて、心地よく整った部屋で過ごすこと
・冷蔵庫の中身を見直して、健康的なランチを作ること
・友人に連絡をして、軽くおしゃべりをすること
これら全部、2025年4月6日の休日に寝過ごして消え去りました。
前日の夜、明日は自分のために過ごそうと思い描いていたのに、気がつけば外は夕暮れ時。
頭の中ではまだ間に合うかもと考えるものの、現実はだるさと重さがまとわりついて何も手につかない状態で、テレビをつけても集中できず、スマホをいじっても心は晴れない有様でした。
結局、その日が終わった時に感じたのは、自分を裏切ってしまったような後悔と、時間を捨ててしまったという深い罪悪感だけでした。
寝すぎで幸福度は下がる?
2020年に米ハーバード大学が行った調査では、週末に10時間以上寝る人は、幸福度が有意に低いという結果が出ています(※主観的幸福度スコア調査/N=2,134人)。
この調査では、単なる主観的な気分だけでなく、1週間を通しての活力や自己評価、社会的つながりの充実度など多方面から幸福感を測定。
結果として、睡眠時間が過剰な層は無気力感や社会的孤立を感じやすくなる傾向がありました。
つまり、睡眠=幸せ、という単純な構図は成り立たないのです。
過ぎたるは及ばざるが如し、睡眠もまた、過剰になれば人生の質を下げかねないのです。
休日の寝すぎは、短期的な快楽に見えて、長期的な幸福をむしばむ隠れたリスクなのかもしれません。
まとめ
休日のちょうどいい睡眠が、人生の質を変えます。
寝すぎた、あぁ、もう夕方かそんな後悔が続くと、休日がどんどん消化試合になってしまいます。
本来ならリフレッシュや趣味、自己投資に使えるはずの時間が、ただの惰性で終わってしまう。
しかし、過去の私のような失敗を繰り返す必要はありません。
ポイントは、休日だからこそ自分のために起きる意識を持つこと。
まずは休日も、午前中に起きてみる。それだけで、1日の構造が大きく変わります。
朝に太陽の光を浴びて、少し体を動かす。それだけでも頭が冴え、気分が前向きになります。
私も最近は、日曜9時起き、10時に近所のカフェで朝食、午後は読書や散歩、夕方に少し仕事の準備というサイクルに変えてから、1週間の満足度がまるで違います。
朝の静けさの中でコーヒーを飲むことで、その時間に癒やされながら今日、何をしよう?と考える余裕ができ、日曜の夜にはまた明日から頑張ろうと思えるようになりました。
休日の睡眠はたくさん寝ることではなく、いいリズムで起きることを考えましょう。
それが結果として、あなたの生活全体にポジティブな影響をもたらします。
たった1日の過ごし方で、人生の印象は変わるのです。
さて、次の休日、あなたは何時に目覚めますか?
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