あと3品だけ買って帰ろうと思って立ち寄った2024年9月某日、神奈川県のコストコ川崎倉庫店。
平日の夕方で、比較的空いていたのもあり、買い忘れの冷凍ピザと洗剤、そしてお気に入りのディナーロールを手に取り、いつものように軽快な足取りでレジに向かいました。
いつも通りの流れで会員カードを提示し、バーコードリーダーのピッという音とともに清算が始まる、はずだったその瞬間。
レジスタッフが手を止めて、やや申し訳なさそうに顔を上げました。
こちら、会員期限が切れてますね。
その一言が突き刺さるように胸に響きました。
まさか、と思ってレジ横のモニターを覗くと、しっかりと表示されていたのは。会員期限:2024年8月31日。
まるで自分の記憶に穴が空いたような感覚で、私はその数字をじっと見つめました。
え、嘘でしょ……。思考が一瞬でフリーズ。
財布の中のカレンダー付きメモ帳を確認しても、何も書いていない。
更新したつもりでいた自分に怒りすら覚える始末です。
背後には他の買い物客が並び始めていて、その視線が痛いほど突き刺さってきます。
手にした商品を戻すか、更新するか、瞬時の判断が迫られる状況の中、私の頭の中には、更新いつだっけ、通知来てた?という後悔と焦りがぐるぐると回っていました。
焦りと混乱!期限切れだとどうなる?会計前の対応は?
レジで期限切れが発覚したとき、その場で商品を購入できるかどうかは、その場での更新可否にすべてがかかっています。
私の場合、レジの担当者が丁寧に、更新されますか?と確認してくれたため、そこで即決。
はい、更新しますと伝えると、そのまま更新費用をレジで支払うことができました。
更新処理は数秒で完了し、その場で会員ステータスがリアルタイムで復活。
再度レジを通し直すこともなく、スムーズに購入を続行できました。
とはいえ、これは期限切れから日が浅かったからこそ可能だった措置でもあります。
一方、もし更新を断った場合はどうなるか?その時点で会計はストップ。
スタッフによって商品はすべて戻され、一切の購入ができなくなるという厳しい対応が待っています。
期限切れからの経過期間
さらに重要なのが、期限切れから2ヶ月以上が経過していた場合。
この場合、更新は新規入会扱いとなり、通常の会員更新ではなく、入会手数料を含めた再登録手続きが必要になる可能性があります。
結果的に費用も手間も倍増し、非常に面倒な状況となるのです。
2025年7月時点での最新の更新料金は以下の通りです。
個人会員(ゴールドスター):5,280円(税込)(4,840円ー5,280円)
ビジネス会員:5,280円(税込)(4,235円ー5,280円)
※2025年5月から年会費が値上げされています。
有効期限内に更新しておけばこの料金のみで済みます。
なお、更新手続きはレジ以外にも、インフォメーションカウンターやオンライン上でも対応可能です。
ただし倉庫店によっては一部異なる運用もあるため、事前に確認を。
誘惑の罠!1年以内なら延長される誤解が招く落とし穴
更新が1年以内なら延長されるんでしょ?と軽く考えていた私。
というのも、他のサブスクやジムの会員制度では、いつ再開してもその日から1年有効といった仕組みが一般的だからです。
しかし、コストコのシステムではそれは通用しません。
有効期限が過ぎた後に更新しても、次回の期限は元の期限日を基準にしっかり計算されてしまうのです。
たとえば、2024年8月31日が期限で、うっかり9月15日に更新したとします。
すると、有効期限は2025年9月15日ではなく、あくまで2025年8月31日止まり。
つまり、その2週間は空白期間として消滅します。
これ、思ったよりもショックでした。払ってるのに損してる感覚が拭えませんでした。
しかも、これはシステム上自動的に設定されるため、会員自身が希望しても延長はできません。
店舗スタッフに尋ねてみましたが、申し訳ありません、それが当社の規定でしてと、どうにもできないとのこと。
【注意】更新月を過ぎる=損失の始まり。
延長されると思い込まず、有効期限の1週間前には更新手続きを済ませるのがベストです。
このシステム、コストコに限らず会員制ビジネスでは珍しくないものの、なまじ他のサービスと比較してしまうことで、思い込みによる損失が生まれやすい落とし穴でもあります。
あなたも、同じ勘違いをしていませんか?
体験から学んだ教訓!通知メールを見落とすな
実は、更新期限のちょうど1ヶ月前、2024年8月初旬にコストコからメールが届いていました。
件名は、コストコメンバーシップ更新のご案内だったと思います。
けれど、Gmailのプロモーション欄に紛れていて、私はその存在にまったく気づきませんでした。
しかもその時期、夏休みの予定に追われていて、毎日のメールチェックもおろそかになっていたのです。
まさに悪条件が重なったタイミングでした。
開封されなかったその1通のメールが、後にあんなにも焦る事態を招くとは。今振り返っても自分の確認ミスが悔やまれます。
有効な対策
この見落としを防ぐためには、次のような対策が有効です。
メールの振り分け設定で、Costcoからの送信ドメイン(@costco.co.jpなど)を優先受信に指定。
カレンダーアプリ(GoogleカレンダーやiPhone純正カレンダー)に、毎年の更新期限をリマインドとして設定。
家族会員やパートナーと会員期限を共有し、お互いにリマインダーをかけ合う体制をつくる。
LINEのKeepメモなど、自分専用のチャットにも定期的な通知を入れておく。
こうした対策を複数組み合わせておくことで、うっかりミスのリスクを限りなく減らすことができます。
あなたも、通知メールを埋もれさせてしまっていませんか?
それ、本当に後で気づいても取り戻せない機会かもしれません。
又は、Mastercard系クレジットカードの自動更新を有効にする方法もあります。
データで検証!更新を忘れる人はどれくらい?
2023年にX(旧Twitter)上で実施したアンケート(回答数148人)では、
・期限切れに気づかず来店した…32%
・1回以上、失効したことがある…27%
・通知メールは見たが行動しなかった…18%
・期限管理が面倒で自動更新にしてほしいと感じる…12%
という結果になり、実に約6割以上が期限忘れやその影響に関するトラブルを経験していることがわかりました。
中には年会費が高いから、期限をわざと過ぎて様子見したという回答や、家族会員の期限と混同していたという声もありました。
更新をうっかり忘れる背景には、思っている以上に多様な要因が絡んでいるのです。
つまり、あなたが忘れても恥ずかしいことではないということ。
これは、あるあるの一つとして、多くの人が経験している問題です。
しかしながら、その後にきちんと再発防止策を取っている人は意外と少数派。
多くの人が、またそのうちと曖昧に済ませてしまっているのが現実です。
更新忘れは誰でもやってしまう可能性があるからこそ、仕組みで防ぐことが重要。
予防こそが、最強の更新術なのです。
まとめ
更新は期限内が最強ルール。
今回の経験を通して痛感したのは、更新は余裕をもってが鉄則だということ。
ギリギリまで待っていたり、そのうちやろうと後回しにしていると、あっという間に期限が切れてしまうという現実を身をもって思い知らされました。
もちろん、期限が切れてもレジで更新できるし、特典の一部は再開できます。
しかしその一方で、期限が切れていた数日〜数週間の間に本来享受できたであろう特典や、家族との買い物チャンス、セールの利用機会を無駄にしてしまったのはやはりもったいないとしか言いようがありません。
特に、当日レジ前での、えっ、期限切れてる?という驚きと気まずさは、想像以上にインパクトが大きく、正直かなり気持ちが沈みました。
その瞬間を味わわないためにも、やはり予防が一番です。
今、あなたが会員なら、ぜひこのタイミングで次回の期限を確認してみてください。
スマホのカレンダーにメモしておくのも、冷蔵庫にシールを貼っておくのも、立派な対策です。
さらに、家族やパートナーと一緒に管理することで、抜け漏れを防ぐことができます。
うっかりは誰にでもある。
でも、備えるかどうかで結果は変わる、そう強く感じました。備えがある人には、安心がついてきます。
未来の自分が困らないように、いま動いてください。
それが、最もスマートで損をしないコストコ会員ライフの第一歩です。
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